月と六ペンス (新潮文庫) サマセット・モーム 新潮社 1959-09 売り上げランキング : 131078 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
おすすめ度★★★★☆
---感想---
刺激的な本だ。
人生半ばで、社会や家族や地位を捨てて芸術的創造情熱に走った男-ストリックランド-の話。この話は、画家ポール・ゴーギャンの伝記から暗示を受けて書かれたそうだ。
読んでいて、「おい、おい、いくらなんでもそれは無いだろう」とストリックランドにツッコミをいれてしまいたくなりました。
例えば、主人公が家を飛び出してしまったストリックランドに、奥様から戻るよう説得してくれと頼まれ、彼を説得にいく状況でこんなやり取り↓
主人公:「あなた、いったい女をですよ、一文なしにして捨ててしまうなんて、よくもそんなひどいことができたもんですねえ」
ストリックランド:「ほほう、いけないかねえ?」
主人公:「だって、どうして暮らしていきます?」
ストリックランド:「僕は、十七年間あれを養ってやったんだ。今度はひとつ自分の力で食ってみるのも、目先が変わっていいじゃないか」
主人公:「そんなことはできませんよ」
ストリックランド:「まあ、やらしてみるさ」
なんて言ってる始末(笑)
人間なにを大切にするかで人生変わっていきますね。
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