2008年4月13日日曜日

ジョン万次郎

ジョン万次郎 (人物文庫)ジョン万次郎 (人物文庫)
童門 冬二

学陽書房 1997-11
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おすすめ度★★★★★

---感想---
ジョン万次郎という人は、14歳の時に漁にでて遭難し無人島(鳥島)に漂流します。約半年間、無人島生活をした後、アメリカの捕鯨船に救われます。その時の船長に気に入られ、彼の子供になり、アメリカで暮らし、アメリカを学びます。そういう生活の中で、当時、鎖国をしていた日本や日本の身分制度に疑問を持ち、「人間は平等だ」「実力があれば誰でも認めてもらえる」「人間は人間らしく生きるべきだ」という信念と共に、日本を変え、身分の低い人たちに生きる喜びを感じてもらおうと決意し帰国します。

彼は、船長と共にアメリカへ渡り、人間らしい生活をしますが周りからは異人としてひどく扱われます。それでも彼は、「今に見てろ」という精神で実力をつけて周りから認められていきます。彼は、異国の地で日本人の誇りをみせた最初の人ではないでしょうか?

それにしても今の日本の形になるまでに、本当に色々なことがあったのですね。しかし、その大部分は99%の運と1%の意志でできあがったのではないでしょうか。でも、この1%は生きていくうえで絶対に外せない大事な要素だと感じます。「意志」というのは生命が持てる最高の能力なのかもしれませんね。

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