リリス (ちくま文庫) ジョージ・マクドナルド George MacDonald 荒俣 宏 筑摩書房 1986-10 売り上げランキング : 170839 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
おすすめ度★★★★?
---感想---
この作品の感想を書くことはちょっと難しいですね。
主人公ヴェインが現実世界と別世界(とある世界、とある物質の状態、とある法則が支配する場所、とある存在の理念がはたらくところ)を行き来しながら、その別世界を冒険するというお話だと思います。基本的には(笑)。
ただ、その別世界というのは、ただのファンタジーに感じられず、作者にとっての死生観、そして世界観を色濃く表した一つの仮説のように感じられました。
「ファンタステス」は、物語があってそこにメッセージを含ませているという印象です。
「リリス」は、メッセージがあってそこに物語を含ませているという印象です。
どちらも素晴らしい想像力で書かれた作品だと思います!
特に「リリス」は、読み解くのにエネルギーをたくさん使った気がします。でも、きっとそれだけ深みのある作品なのだと思います!この作品の本質的な部分を読み取ろうとするのなら、何回かじっくり読まないと難しいかもしれませんね。
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