2007年8月10日金曜日

カラマーゾフの兄弟(下)

カラマーゾフの兄弟 下    新潮文庫 ト 1-11カラマーゾフの兄弟 下  新潮文庫 ト 1-11
原 卓也

新潮社 1978-07
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おすすめ度★★★☆☆

---感想---
主人公の長兄ドミートリィが父親殺しの罪で捕まって、裁判が始まるのだけど、検事側、弁護側両方とも、もっともらしいことをいうので、もし犯人が事前にわかっていなかったら一体どっちの言い分が正しいのか分からなかったと思います。裁判の結果には満足できませんでしたが(でもしょうがない、とても微妙な事件だったから・・そう思います。)検事も弁護士もいい仕事をしたと思います。

それから、なんと!この『カラマーゾフの兄弟』、未完らしいです。というか、どう考えても未完です!!いつ[第二部]に移るのかと思って読んでいるうちに作品が終わってしまいました。

この作品は[第一部](13年前の出来事)と[第二部](現代における出来事)で書かれるはずだったものが、作者が[第一部]を書き上げた3ヶ月後に死去してしまったため、[第二部]が無いという訳だそうです。・・・残念、続き読みたかった・・・!!これからがもっと面白くなっていくところなんですが。

ただ[第一部]だけでも十分楽しめると思います!
味わい深い作品でした。

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