2007年10月3日水曜日

千利休

小説 千利休―秀吉との命を賭けた闘い小説 千利休―秀吉との命を賭けた闘い
童門 冬二

PHP研究所 1999-02
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おすすめ度★★★★★

---感想---
小説としては、少々硬いかもしれませんがとてもいい本でした!

日本で始めて「市民(まちびと)」と言う思想を創り、「市民(まちびと)」になった人が千利休です。千利休は茶の達人で、「市民(まちびと)」になるための「茶道」なるものを設定しました。

なぜ千利休が「市民(まちびと)」と言う思想を創り、広めようとしたのかと言うと、私なりの解釈でいえばそれは身分に関係なく一人一人の人間に価値があるということを伝えたかったのではないでしょうか?

その千利休と織田信長のやり取りが非常に興味深かったです。この本読んで、今まで野蛮なイメージしかなかった織田信長に対する見方が180度変わりました。非常に器の大きい人だったのだと初めて知りました。

織田信長は、心が広く理解力があるので千利休の思想をえらく気に入ったのですが、豊臣秀吉は、逆に反発しました。なぜなら「にじり口」から茶室にはいれば、天下人もただの人、つまり「市民(まちびと)」になるからです。そんな豊臣秀吉に千利休は、怒りをかってしまい自害しますが、千利休の思想は弟子たちを通じて今日まで受け継がれているようですね。

いや~「茶道」って奥が深い!日本の大切な文化ですね!

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