2008年6月2日月曜日

エレウテリア(自由)

エレウテリア(自由)エレウテリア(自由)
Samuel Beckett 坂原 真里

白水社 1997-12
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おすすめ度★★★★☆

---感想---
〈自由〉を求めた男、ヴィクトールにまつわる戯曲。

本の感想とは違うかもしれませんが、〈自由〉について自分なりに考えてみました。

私は、〈自由〉という言葉の響きは好きです。でも、人は肉体がある以上〈自由〉にはなりえないのでは?と思います。肉体には、限界がありますから。(例えば、今すぐ月に行きたいと思っても無理ですよね?(笑))ですから精神だけで生きられたら〈自由〉にはなりえるのかもしれません。そんな気がします。

そもそも〈自由〉とは一体何なのでしょう?(笑)

以前読んだ、カフカの作品に〈自由〉について、「あまりにも偉大な概念だ。」と書かれていました。本当にそう思います。。自分なりに〈自由〉を定義するのは難しいですね。

ただこの作品を読んで、〈自由〉とは〈自分が存在する理由〉を探すことなのでは?と何故かそういうふうに思いました。

人は〈自由〉にはなれないからこそ、もしくは、〈自分が存在する理由〉を知りたいがために、〈自由〉に強く魅かれるのかもしれませんね。

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