中学生の頃は、学生服だった。
何か自分の中の感覚が、おかしかった気がする。
だって、みんなある意味に同じだったからだ、みんな同じ服装をしていたからだ。
でも、違いもあった。
違いは、性別によるものだ。
男は男の制服で、女は女の制服だ。
だから、そのせいで、
男は、同じ種族の人間。
女は、違う種族の人間。
という意識を常に持っていた。
男の制服の中に、ひらひらのスカートの女の制服が混ざることなどなかった。
幼馴染とか、恋人同士以外で、混ざる姿はみたことがなかった。
綺麗に、男族と女族で分かれていた。
誤解を、させられていたのだと思う。
おそらく、男と女が変な関係にならないように、国の意識が仕組んだのだ。
男と女は、仲良くするなよ、と。
わたしが、高校生の時に、先生に恋をしてしまったのは、
わたしが、学生服を、着ていなかったからだと思う。
自分が、学生だという意識が、微塵もなかった。
警察や看護婦、アイドルなどが、同じ服装をすることの効果は絶大だ。
同じ服を着ることで、とんでもないパワーも生まれるのだ。
個人が全体と成りえる。
全体で一つの個人になるのだ。
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